「安倍政権正念場の新年を迎えて」
●今後の社会保障制度のあり方を考える●
五年間という長期政権を、小泉総理に任せた日本国民の今後について、平時の国 家の安全保障としての社会保障制度は、相当の負担増を国民に負わせるものとなる でしょう。
財政再建の大号令の下、国家の大借金の官僚の責任を問うことなしに、国民、特 に民間人である庶民に、増税や自己負担の名の下に、可処分所得を没収する官僚た ちの行政手法には、国民の限界が来ることでしょう。
あの米国でさえ、銀行の不良債権を税金で補填した時には、責任の所在を明確に して、銀行の頭取や政策責任者である官僚も堀の中に収監されたことを日本国民は 知るべきです。
安倍政権は、昨年末の三ヶ月で支持率が急降下し、迷走状態を呈していますが、 小泉政権の負の遺産を引き継いでいることから、無党派層の支持率に頼っていた日 本国政府のあり方を、大衆迎合主義の政治から、正常な国益に改善する途中経過として、当然の結果といえます。自由民主党と公明党の合計支持率から考慮すれば、50%前後が妥当な支持率と考える次第です。
さて、我々医師会が推薦する武見敬三参議が、厚生労働省副大臣として、今後の社会保障制度改革で、どこまで日本国民のためになる活動が出来るか、日本医師会や日医総研の全面的協力がもちろん大切ですが、日本国民にわかりやすく理解してもらえる政策を、具体的に提示していかねばなりません。
国民は、生活の安定と将来の安心感を求めています。景気の回復だけでなく、国民生活の充実に向けて、具体的に応えていくことが政治家の責任でしょう。官僚に期待できない以上、誠実な政治家の権力に頼らねば、国民のやるせない不満と怒りは、解消されないことでしょう。
今年は、四月に統一地方選挙、七月に参議院選挙と、21世紀前半の日本国の方向を決する権力闘争が始まります。権力を国民のためになるように行使して、日本国をしっかりリードしてくれる本格政権を、国民は期待していることでしょう。
今後の医療界の問題点として、いくつかの重要な視点から提言しておきたいと思います。 厚生官僚が、財務省と提携して、医療制度の財政面における将来的に安定した継続性を保つという大義名分のために、医療費の消滅を目的にした都道府県レベルにおける医療費の削減競争を煽り国民の医療機関へのフリーアクセスを阻害するような制度を計画している事も、理解しておかねばなりません。患者さんの自己負担は今後さらに増加し、混合診療制度が着実に今までの素晴らしい国民皆保険制度を、侵略していくことは間違いありません。
また、介護保険制度の迷走も、今後高齢者医療制度そのものにも、影響していくことでしょう。制度自体が、理解しにくい事も制度の普及を阻害し、高齢者のためにならない介護業者の増加を生んでいます。介護市場を民間に任せるならば、利益の出ない部分を削除していくことは必然でしょう。そのためには、社会福祉法人を厳しくチェックできるシステムを確率せねばなりません。医療と福祉の境界が不鮮明であることが、今後の問題として浮上してくることでしょう。そして、医療難民や介護難民が出現しないように、日本医師会として厚生労働省に政策の変更を強く迫らければなりません。
今後とも、高齢者を中心として、医療や福祉が十分に提供できる制度に、さらに改善していかねばなりません。
障害者自立支援法のような質の悪い法律は、すばやく改善し、詭弁を使うことなく、誠実に国民のためになる法律の整備を、21世紀に日本人として誇りに思える国家にしていかねばなりません。
最後になりましたが、今年も皆様にとって、良い年でありますように、ご祈念申し上げます。 |
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新年を迎えて、干支を考えてみれば、平静19年の干支は「丁亥」ですが、何を意味しているでしょうか。
「丁」の上の一は、従来の代表的な動き、従来の政治路線の持続を現している。「丁」の下の一は、反対の動き、新しい対抗勢力との抗争を現している。
「亥」は核と同義で、「何事かを生もうとしている」「さまざまなエネルギー・問題を含んでいる」と解することができる。つまり、「丁亥」の年は、新しい動きが何かを生もうとして、今までにない爆発的な画期的なものになると解してよいのではないでしょうか。その新しい動きとは、安倍総理が「憲法改正」や「教育改革」を中心に戦後占領政策から、真の独立国家体制への移行を意味しているのではないでしょうか。
60年前は、「丁亥」の年は昭和22年で、米国の占領政策により日本改造行政がスタートした年でした。そして、GHQが策定した新日本国憲法が施行され、様々な法律が、日本国の社会体制の整備のために発令されました。
120年前の「丁亥」の年は、明治20年で明治憲法私案が提案され、立憲政治や不平等条件の改正の動きが活発化し、保安条例の交付が行われました。いずれの年も変革や改革が行われた年でした。
本来「干支」は、時の時運や時勢の変化に適用するのが正しいようです。
◆年男・年女紹介
今年の年男・年女は4人、代表して今年の抱負を聞いてみました。 年頭に思う事は、口と行動が伴い、何事にも中途半端で終わらず、最後まで全力で突き進むようにしたいと思います。節目の歳にあたる今年から、ある決意を持ち、目的達成に向け頑張ります。数年後には仕事に役立てられるよう、そして還元できるよう努力します。 |
事務部 福川 和正
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若いつもりでいたけれど、高校生におばちゃんやんと言われショックを受けました。しかし、自分でお金を稼ぎ、自立し好きな事が出来るようになり、仕事面でも少しは成長してきたかなと思います。今年も初心を忘れず仕事・生活・趣味に頑張りたいと思います。 |
看護部 森田 彩 |
今年のサンタは、院長と成田先生。12月25日、クリスマスツリーが飾られた病棟に、お昼ご飯を済ませた患者さんのもとへ、2人のサンタさんが、プレゼントを持ってやって来ました。患者さん一人ひとりのベットサイドに、早く病気やケガを治してくださいと励ましの言葉をかけながらプレゼントを渡されていました。
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看護部 貝原 悠生
去年までは19歳という大人とも云えず、子供とも云えない年齢で日々を過ごし、中途半端な位置にあったと思います。
今年、成人式を迎えることが出来、世間からみても立派な年齢で、責任という言葉が重くのしかかります。何をするにしても自分の責任で、何かを任され、それをやり遂げる責任も重くなります。責任感を持ち、人として社会に貢献し、自己の確立が出来たらと思います。まだまだ残された課題も多く、これから先、人生も長く、将来どうなるかわかりません。
目の前の事に一生懸命取り組み、一つ一つをやり遂げて、次へと繋げていけるように頑張っていきたいと思います。
看護部 馬場崎 茜
晴れて成人式を迎えた今、緊張の中にも喜びと感謝の気持ちで一杯です。一方では看護師という仕事の責任の重大さをひしひしと感じています。これからもナイチンゲールの精神を忘れることなく、病める人の抱える苦しみや悲しみを感知できる看護師になるよう、努力・精進していきたいと思います。その為には、まず「人の命」を大切にする尊い仕事だという使命感を持たなければなりません。
看護学生である私は、2月からの長期実習に入ります。実習に臨むにあたって、明るく・やさしく、どんな場面でも誠実に患者さんに接することを忘れず取り組みたいと思います。
ダブル調査実施
年末は3年に一回の社会保険事務局と県保険課による実地調査と、年に一回の保健所による立入調査が実施され、年の瀬まで緊張した日々が続きました。
施設基準等の実地調査では、
*看護に関する事項。
看護計画は患者の病状の変化、指示の変更に基づいて、評価、再立案を行うこと、看護記録は個別性に応じた看護が病状に応じて実施していることが確認できる内容に改善する。
*基本診療料に関する事項。
月平均夜勤時間数の確認における勤務サイクル(28日)の期間の取り方を適切に。
*一般的事項。
病衣申込書の日付記載漏れと、入院基本料・食事療養費の算定謝りを指摘されました。
早速、改善報告書を提出し、今後同じ様な指摘を受けないようにしたいと思います。
立入調査では、指摘事項・指導事項はなく、口頭指示で、院内感染に関連して、一部旧式の水道栓を自動かレバー式に変更して下さい。リネン消毒では現在「エフゲン」で消毒し、業者へ洗濯に出していますが、人体への影響を配慮して今後は消毒法を業者さんと検討して下さい。新型インフルエンザ等で来院された患者さんの行動計画で、今後エレベーターを使用しない行動で再検討をして下さいと述べられました。 定期的に監査を受けることにより、病院運営の適正化が図られ、より安全で安心な医療が提供できるものと思います。 |
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日本サッカー協会より
功労賞
名誉院長の奥江章先生のもとに、この程日本サッカー協 会より永年の功績を称え、功労賞が授与されました。
先生は毎年、サガン鳥栖選手のメディカルチェックや、 地元サッカー選手の健康管理やケガの治療に専念されてい ます。
病院としてもサガン鳥栖選手を見守りながらJ1昇格へ 期待しています。
頑張れ サガン鳥栖。ファイト!。
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編集後記
新年明けましておめでとうございます。
穏やかな平成十九年がスタートしましたが、今年の干支は「亥」、何か激動の一年になりそうです。
藤川病院においては、昨年末から今春にかけて、スタッフの補充が行われ、格部署とも充実した体制で患者さんをお迎えできるものと思います。
今年も患者様から愛される病院として、救急医療を通じながら地域医療に貢献できるようにスタッフ一同精進して行きたいと思います。 |
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