巻 頭 言
平成22年5月更新
 


 平成22年4月1日、日本医師会館において日本医師会代議員会が開催され、役員選挙において、原中勝征先生が日本医師会会長に選任されました。さらに九州医師会連合会の推薦により、福岡県の横倉会長が副会長に、小生が常任理事に選任されましたことをご報告いたします。
 新執行部には、鳩山民主党政権と日本医師会の連携により、現在の地域医療崩壊の状況を、いかに早く再生していくかが問われています。前唐澤政権よりも民主党寄りのため、新執行部を政府与党側としては好意的に迎えているようです。その証拠に、着任早々、首相官邸に鳩山総理を、厚生労働省に長妻大臣を表敬訪問し、懇談会が開催されました。昨年来、崩壊していた日本医師会と政府との友好的関係が、表面的には再構築できました。
 小生の日本医師会での業務主担当は、自賠責・労災、倫理、健康スポーツ、医療関係職種、日本医師連盟などです。そのほか多くの副担当を受けており、会議出席が多忙のようです。
 日本医師会の業務は厚生労働省とほとんど内容が重複しており、ほとんどの審査会や検討会、委員会などに担当理事が出席しなければなりません。日医の事務局や、厚生労働省との打合せ会など準備にも多くの時間を要します。
そのために、理事長職と院長職の兼務は、日医常任理事2年間は困難のために、聖マリア病院前副院長で脳神経外科センター長の林隆士先生に院長職をお願いしています。本格的には5月からの就任予定です。今後の私の整形外科診察は、月曜日と土曜日の2日間の予約診療を基本として、手術日も2日間は継続していきます。水曜日の午後は、堀内雅彦先生に呼吸器外科・内科の診察をお願いしています。高岸直人福岡大学名誉教授の診察は、土曜日の10:30〜12:30に変更に成ります。また、約一年間整形外科診療を担当されていた、北城梓先生が4月16日より久留米大学病院へ転勤となり、後任に聖マリア病院整形外科専門医の田中順子先生が当院に勤務されます。
新年度になり、診療報酬改定による明細書の発行や事務処理の変更があり窓口業務がやや混雑します。ベテラン事務職員の高尾さんの退職による新人事務職員の採用などの新体制で対応していきます。皆様にはご迷惑をおかけしますが、一致協力して可能な限りスムーズに処理出来るよう努力致します。関係職員の努力へのご理解をお願い致します。
 最後に今年度も地域医療に貢献する藤川病院及び職員に、ご支援下さいますようお願い申し上げご挨拶と致します。




 スペシャルオリンピックスとは、知的発達障害のある人たちに、様々なスポーツトレーニングとその効果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。スペシャルオリンピックスは非営利活動で、運営はボランティアと善意の寄付によって行われています。スペシャルオリンピックスでは、これらのスポーツ活動に参加する知的発達障害のある人たちをアスリートと呼んでいます。
スペシャルオリンピックスの使命
 知的発達障害のある人たちに年間を通じて、オリンピック競技種目に準じた様々なスポーツトレーニングと競技の場を提供し、参加したアスリートが健康を増進し、勇気をふるい、喜びを感じ、家族や他のアスリート、そして地域の人々と才能や技能そして友情を分かち合う機会を継続的に提供することです。
藤川病院では
 コカコーラと協力し、スペシャルオリンピックスを支援するために、スペシャルオリンピックス支援自販機を設置し、売上金の一部を佐賀支部の活動に活かしてもらうようにしました。

編集後記
 
 平成22年度がスタートしました。桜の開花は早まりましたが、寒暖のためか花の時期が長く満開は過ぎましたが入学式まで桜の花を見ることが出来ました。 4月1日より2年に一度の診療報酬改定や国民健康保険証の更新等で窓口業務が大変混雑しています。患者の皆さんにはご迷惑をおかけいたしております。また、引き続き毎月一回の保険証の提示にご協力下さい。
 藤川病院では、社会人一年生を含む7名が入職しました。若い力やフレッシュな力に期待しています。今年度も、整形外科を中心に救急医療に貢献しながら地域に密着した医療を提供していきたいと思っています。患者の皆さんから藤川病院に来て良かったと言っていただけるように職員一同頑張っていきます。
ふじネットワークも4月で12年目に突入いたしました。継続して発行できるように頑張っていきますのでよろしく。
  編集委員 福川










巻 頭 言






 昨年8月30日の衆議院議員総選挙で、政権交代を果たした民主党は、鳩山内閣を組織して、2010年の予算編成を事業仕分けという新しい方法で、国民に分かりやすく劇場型の政治を展開しています。無駄を省き財源を確保して、選挙で国民に約束したマニフェストの実現に向けて、政治主導で行政をコントロールしています。
 しかし、なかなか思い通りにはいかず、財務省の抵抗に苦労しているのは、自民党時代には見られない不思議な状況です。
 自民党と官僚の時代は、密室の予算編成で国民は分からないところで決定されていました。今回も、一部は事業仕分けで見える部分も有りますが、ほとんどの予算は密室で決まっています。社会保障関係予算も、財務省から厳しく査定されており、医療や福祉の予算もほとんど自民党時代と変わりありません。官僚主導特に財務省主導は全く変化していません。
 特別会計の情報を公開して、特別会計予算委員会をテレビで公開して全てを国民の見える形で予算編成をすべきでしょう。なぜなら300兆円近くの国家の特別会計予算が、官僚主導で毎年決定し、無駄使いが横行している事が今の日本国の最重要課題だからです。
 さて、医療関係では診療報酬改定が10年ぶりにわずかにプラス改定になりましたが、その配分を国公立病院に傾斜配分することが、事業仕分けで決定している事より、民間の医療機関への配分はマイナス改定になる恐れが十分です。医療崩壊は着実に進むことでしょう。民主党支持の国民や社会保障関係者の落胆は如何ばかりでありましょうか。政権交代後すぐに社会保障予算が潤沢になるほど日本国の財政は余裕がありません。
 官僚や政治家のみならず、国民自身が「足るを知る」の精神で生活せねばなりません。しかし、国の責任で貧しい人々、特に失業者やその家族の生活並びに独居老人や老老介護の年金世帯、障害者で収入の少ない世帯を支援せねば将来的に生活の崩壊は免れない事でしょう。今回の政権は、労働党政権でもあり、弱者に優しい政治を期待するものです。
 小沢幹事長の見識と鳩山総理のすばやい決断を期待し、2010年「かのえとら」いわゆる寅年の更新発展を願い、世界経済の回復と日本社会の安心安全な復活を神に祈りながら新年を迎えています。
 今年も当院としては、救急医療と整形外科専門医療の責任を果たし、佐賀県内の地域医療に貢献する所存です。



 今年の干支は「庚寅」「かのえ・とら」です。
 一致協力して新しい創造活動を始める年です。公のため意気を新たに正道を堅持し敬み、助け合い前進することが求められています。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。





 12月22日ホテルニューオータニ佐賀で忘年会を行い、その席で嘉村 修先生の「白寿」と高岸直人先生の「米寿」のお祝いを行いました。
 嘉村 修先生は明治44年8月1日生まれ満98歳、昭和63年まで嘉村産婦人科医院を開業され、その後当院の産婦人科医長として勤務され、平成15年より医療法人聖医会の監事として現在に至られています。このたび、日本医師会より「白寿」のお祝いとして「銀杯」を受けられました。
高岸直人先生は福岡大学整形外科名誉教授で、大正10年1月30日生まれで満88歳です。現在でも藤川病院の顧問として、毎週木曜日に福岡よりお越し頂いて診療を行ってもらっています。高岸先生からは、戦局が厳しくなった昭和20年、九州大学を卒業直後に、医師として、原爆投下直後の長崎市内へ救護に出向かれた時の貴重な体験談を聞かせていただきました。







 昔から、年末の風物詩として、12月28日は末広がりとしての縁起をかつぎ、餅つきが各地で行われていました。  藤川病院でも、毎年の恒例行事として28日は餅をつく日と決め、昼休みを利用して院長他スタッフと業者の皆様の協力を得て、餅をつきました。つきあがった餅は、早速あんこ餅や雑煮として頂き、1年間の感謝と新年への明るい期待を胸にしました。





 12月17日木曜日、医療法第25条第1項の規定により、佐賀中部保健福祉事務所所長他9名の検査者が来院され、それぞれの部門に分かれて検査が行われました。1年に1度の検査で、病院運営に必要な関係書類や日頃の診療や看護の記録、研修会記録、消防訓練、電気設備点検、エレベーター点検、医療ガス点検など多くの書類を調査されました。  指摘事項・指導事項なしとの事でしたが、助言事項としていくつかの助言を受けました。助言を直すことでまた患者様に安全で安心な医療が提供できることと思います。



編集後記

 昨年12月25日クリスマスの日、昼食を終えた午後のひと時に、サンタクロースに扮装した、院長先生と北城先生がプレゼントを持って、患者さん一人ひとりのベッドサイドに現れました。
 突然のサンタクロースの訪問に、最初はキョトンとされていた患者さんも、白衣姿と違う先生方に気付かれ思わずニッコリ、プレゼントのお菓子を受け取られていました。
 新年明けましておめでとうございます。今年も皆様方に病院のいろんな情報を発信していきたいと思っています。 昨年は、新型インフルエンザに振り回された1年だったように思います。今年は、新型インフルエンザも落ち着きを見せるでしょうか。また、今年4月は診療報酬改正の年です。整形外科の病院にとってどのような改正が行われるか気になります。
暖冬ということでしたが昨年末は、急激な寒波到来でした、これから、寒さもなお厳しくなることでしょう。
皆様、健康に気をつけられ、元気で明るい一年をお過ごし下さい。

編集委員 福川
 




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医療法人 聖医会 藤川病院 ふじネットワーク委員会